大空の唄

闇色の空 -SORA-

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「うそ…だろ？」


俺は後悔していた


あの時、無理矢理にでも断っておくべきだったと…


目の前の現実はまるで銃を頭に突きつけられたように絶望的だった

「いやー奇遇だね」


ただ、このクソオヤジだけが
いつものように大口を開けて笑う


奇遇？


笑わせんじゃねぇ


こんな偶然なんて望んでねぇよ


ガハガハ笑うクソオヤジの隣で澄ました表情をするソイツをキッと睨み付けた


ソイツはそんなことお構いナシで


俺が一番嫌いな、偽物の笑顔を向ける


気持ち悪い。


むせかえりそうだ。


でも後ずさることも


背を向けることも


決して俺には許されなかった


「こんな偶然があるんだね」


まさか…


クソオヤジはそう言って一瞬の間をとると


柄にもなくニコッと微笑んだ


その一瞬で全身に鳥肌が立つ


「今回一緒に撮影するナミ君と
空君が、旧友だなんてねー」


もう、運命を…呪うしかなかった…