大空の唄


『本当バカじゃない?

利用されてることも知らないで
突然やって来た赤の他人信用して

あなたたちは注意深いから
受け入れられないと思ってたわ

人は嘘をつける裏切ることが出来る

それは人間のもつ素敵な能力

それを活用して何が悪いの?』


アイツは最後にそう言って俺らの前から姿を消した


初めて誰かを素直に信じられた



信じることをシッタのに…


俺らが手に入れた信頼は
ニセモノだった


みんな深く悲しんだ


特に空…


空の受けた傷は深くて
その深さは他人には計り知れないと思う


そうして俺らはさらに殻に隠るようになり


溜まりに溜まった何かをぶつけるように


口には出せない思いを叫ぶように

歌い、奏でた


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