大空の唄

音は君を呼ぶ-AYANE-

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あれはある晴れた日の午後だった




どこかに潜む苦しみに押し潰されそうになりながら




あたしはただ空っぽな心で鍵盤を叩いていた



教会のカラフルなガラスが光を反射して光り、窓から延びる一本の光に照らされながら、それでも私の心は空っぽだった


当時幼かった私は思ったことがある、ココでずっとこうして音を奏でていれば、いつか天使が私を迎えに来るんじゃないかって



でもそんなあたしの前に突然現れたのは天使でも悪魔でもなくって少し年上のお兄ちゃんだった


『聴いてていい？』



そうの言葉を聞いた瞬間、私は不思議気持ちになった。



その日から私が鍵盤を叩く理由が出来た



そして鍵盤を叩く私に“心”が生まれた・・・



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