カウントダウン・パニック
藤森は手元の手帳を捲る。
すると風間は首を傾げた。
「ちょっと待て。この劇場は国が造るように仁科に依頼したんだろ?なら久宝の依頼もしっかりしたものじゃなかったのか?」
ペンに蓋をしながら訊く。
「確かに国から仁科に久宝の事は伝えたようですが、仁科がヨーロッパ視察に行っていたり、久宝の予定が合わなかったりで結局仁科が設計図書いちゃったみたいです。」
風間はため息をついた。
「結局自分が悪いんじゃないか。それで?他にもまだいるのか?」
「あっ、はい。あとですね…」
藤森が手帳をペラペラ捲るのを見てまだいるのかと言いた気にまた頭を掻く。
「あと、輿水恭(こしみずきょう)という人物なんですが、ここで照明スタッフとして仕事をしている一人です。輿水は何かと舞台監督の及川に目の敵にされていたらしいく、時々仲間に殺してやるってぼやいていたそうです。」
「けど、いくらなんでも劇場事相手消そうとするか?」
「可能性は僅かでもあります。」
風間は無言のまま再びホワイトボードにペンで輿水恭と書く。
すると風間は首を傾げた。
「ちょっと待て。この劇場は国が造るように仁科に依頼したんだろ?なら久宝の依頼もしっかりしたものじゃなかったのか?」
ペンに蓋をしながら訊く。
「確かに国から仁科に久宝の事は伝えたようですが、仁科がヨーロッパ視察に行っていたり、久宝の予定が合わなかったりで結局仁科が設計図書いちゃったみたいです。」
風間はため息をついた。
「結局自分が悪いんじゃないか。それで?他にもまだいるのか?」
「あっ、はい。あとですね…」
藤森が手帳をペラペラ捲るのを見てまだいるのかと言いた気にまた頭を掻く。
「あと、輿水恭(こしみずきょう)という人物なんですが、ここで照明スタッフとして仕事をしている一人です。輿水は何かと舞台監督の及川に目の敵にされていたらしいく、時々仲間に殺してやるってぼやいていたそうです。」
「けど、いくらなんでも劇場事相手消そうとするか?」
「可能性は僅かでもあります。」
風間は無言のまま再びホワイトボードにペンで輿水恭と書く。