姫のような王子様






カーテンって、あそこでイイのかな?



そんなカーテンをチラッと見ると、授業終わりの鐘が鳴った。





学級委員の声がクラスに響く。






「起立。礼。」





そう言ってみんなはそれぞれ動き始めた。



思わず悴の方を見ると、男子に話しかけられていた。



でも断ってこっちに向かってくる。



とりあえず1番近いカーテンの所に行くと悴も来た。



「羅夢。」



クラスなのに低い声で耳元で囁かれて体はビクッてなる。


みんなに聞こえちゃいけないんだけど、だからって、耳元で囁くときはもっと可愛くしてほしかったぁ!!




「な、何?」



そう聞くと悴は完璧ブラック☆悴だった。



「来て。」




そう言って悴はグイっと私の片腕を右手で引っ張り左手ではカーテンを広げた。


ちょうど2人分隠れるくらい。



その瞬間キスされていた。


チュッて。

ためらいもなく。



「なんとなくしてみたッ★」




そんな、悴がなんか・・・その・・・・・・。






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