クールな王子様
さっきのなんか…すごい人達が、出ていく音がして私はふぅ…と息をはいた。
「…由輝?生きてる?」
望月が起き上がって由輝くんに声をかけた。
「……、死んでる。」
「あ、そう。超うれしいな。」
「嘘です。生きてます。」
……(笑)
どういう会話?
男の子っておもしろいなー。
「唯璃?下、降りるよ。」
「あ、はーい。」
望月に言われて下に降りようと、起き上がった。
と同時に抱きしめられた。
後ろから。
「え、ゎ…っ?!」
な、何?!!
ってまた抱きしめられてる?!
わ、わ、私は、
何回抱きしめられるのですか?!
「ちょっ!!も、望月っ?!」
やばいって!!
顔、あっついって!!
倒れそう!!
「おーい。
宮比ぃ〜、神山ちゃーん??」
下から由輝くんの声が聞こえ、少し望月の腕の力が弱まった時私は抜けだした。
…ふぅ…。
由輝くん、ナイス!!
めっちゃ最高っ!!
そんなことを思いながら、おそるおそる望月を見上げた。
「ひ…ぃ?!!
も、望月くん恐いな…ぁ(汗)」
なんか分かんないけど、王子様はものすごく、不機嫌な顔をされていました。
眉間に皺が寄り、後ろには般若が見えるオーラを醸しだしていた。
あの、
迫力ありすぎて恐いっス…。