流れ星に願ったのは君との両想いの夢
自分でいいながら、赤くなる私…



「顔赤いよ?」

「うん…自分でも知ってる」

「抱きついたら?」



まるで他人のように、私を扱うから修の目の前に行って
大きい体を抱き締めた



「決めたのか…?」

「何を?」

「願い事だよ」

「うん、決めたけど誰にも教えたくないの」

「そっか…」



さっきまで床についていた手を私の腰に回す



それは次第に強く抱き締めた


「離れんなよ?」

「わかってる」

「俺は流れる前にあそこにたどり着きたい」

「私も…絶対に辿りついてみせるよ!」



数秒間見つめあって、修に後頭部を持たれ、修の顔にひきよせられ、キスをした



「……んん…修?」

「俺…、お前がどこかに行きそうで怖い」

「行かないよ?」



この日…最後の夏休みの日は修が弱ったようにみえる



私たちは、絶対に離れてたりしないよ



< 224 / 270 >

この作品をシェア

pagetop