ー雪女郎ー 雪洞と凪
第十夜
「お、叔母上様・・・」









大門から出た途端、お涼は圧迫感に襲われた。









凪に、強い力で抱きしめられていた。









「無事で良かった。私が、こんな処に行かせてしまい・・・」








凪は、そう叫んでいた。









大門に立つ兵士が、不思議そうな顔でこちらを見ていた。









しかし、老中の奥方として名が知られていることと・・・









大門の中ではあるが、伝説花魁雪洞が側にいたことで、咎めはなかった。
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