年上のイジワル彼氏
隆斗サイド

 隆斗side・・・





 「りゅ~うっ」

  ピアノ教室のソファにすわって楽譜をめくっていると、

  幼なじみの弥生が甘い声をかけてきた。

  俺が最も苦手とするタイプの女。

  男には色気使ってくる。

  弥生がかがんで俺の楽譜をのぞきこむ。

 「何見てるのっ?」

  何を考えているのか知らないが、

  ボタンが外れたシャツの隙間からチラチラと胸をのぞかせている。

  今時ハヤリの(?)チラリズムってやつ?

  見せるんなら全部見せろ!っつーのが俺の意見。

  まぁどうでもいいし、弥生にそれを求めたりはしないけど。

  世の中の男子は、だいたいそう思ってる(笑)と思う。

  ハイ、話それた。

 「英雄ポロネーズぅ?何それ知らなぁ~い。

  でも難しそう」

  何も知らないくせに。

 「うん。難しいよ。

  つーか帰って」

 「ひっど!やぁだよ。あたしは待ってるの」


 
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