年上のイジワル彼氏


 「あの20後半いってそうな?」

 「いってないし!21だってこないだ言ってた」

 「話したんだ・・・はやいな」

  弥生は得意そうに胸をそらす。

  でかっ。興味ないけど。

 「あたし、狙った獲物は逃がさない主義なの」

 「あっそ」

  狙った獲物は逃がさない、必ず仕留める。

  弥生はそういうヤツだ。

  だけど、簡単にオチたやつほど捨てられるのは早い。

  この前彼氏だって自慢してたヤツ、どこいった?

  まぁすぐに弥生のアタックに負けたし、

  おちるのが早いほど、捨てられるのも早い。

  ・・・かわいそうに、弥生にしとめられたヤツ・・・。

 「聞いてる!?聞いてないでしょっ、りゅう!」

  弥生の甲高い声が耳に響く。

 「あ~ハイハイ、かっこいいよね」

 「聞いてない~・・・」

  適当に返事をしたら、違うことだったらしい。

  
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