さよなら(短)








あんなに高飛車な那緒からは

想像できないくらい子供みたいな那緒。



馬鹿かもしれないけど

また俺は惹かれていく。



やっと那緒の涙も

おさまってきたみたいで

普通の顔に戻ってきた。




「やっとおさまった…。」



「…うん」




でも那緒は浮かない顔をしてて…。



「なんで泣いてたの」



「え?」



聞こえてるくせに。


俺が黙ってると那緒は俯いた。




「桜ちゃん、きっと待ってるよ?……待たせちゃかわいそう。」



「だからさぁ…」



ため息をつくと那緒の肩がビクッと
揺れた。




「俺は那緒に聞いてるんだけど」




泣いてた理由教えてよ、那緒。





< 16 / 22 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop