さよなら(短)








それが本当の涙だったのかは

今となっては分からない。


好きになってから気づいたから。



もしかしたら

俺が猫かぶりって思ってるのが

本当の那緒かもしれないし、

俺が思ってるとおり本当の那緒は

人の気持ちが分かる子なのかもしれない。



でも俺は、信じてた。



本当の那緒を。


あの時友達のために泣いてた那緒を。




なのに


この状況。



「ずっと思ってたんだけど、嶺も那緒のこと好きじゃないでしょ?那緒も正直嶺のこと好きじゃなかったし、お互いちやほやされてたからノリで付き合ったみたいな感じだったもんねぇ」



「あぁ、…やっぱり那緒も?」



「だよねー。でもなんかお互い好きじゃないのに長く続いたし!」






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