roulette・4
彼が優しく微笑んだ瞬間だった。

また遠い過去が甦り私はいつの間にか彼の首に手をかけていた。

私だけの彼にしたくて力いっぱいに手をかけた。

また殺めてしまった…

「兄貴の墓参りに一緒に行ってくれないか?」

激しい吐き気がした。
意識がもうろうとして何も見えない。

「美佳…聞いてるのか?」



広樹
このまま、あなたまで私の前から居なくなるのは嫌よ。



あなたを愛してる。


ずっとずっと
永遠に…。


あなたは私だけのものよ。

誰にも渡さない。


「広樹、こっちへ来て私を抱いて。」

広樹は私に近寄り強く抱き締めた。

私は後ろに隠していたナイフを広樹に深く深く突き刺していた。


ねぇ…夢よね…


私だけのもの。




< 9 / 11 >

この作品をシェア

pagetop