傷だらけの僕等
「ん…っ……」

寝がえりをうつ。

そしてまたすぐ戻る。

俺に無防備な顔を向けてくる。



俺のところに来たばかりの頃に見せる顔とは全然違う。

あの頃は眠っていても、どこか何かを警戒していた。

寝ながらびくついていたこともあった。

今は違う。

これは…

少しは彼女の心の休まる空間にここがなっているという風に解釈していいんだろうか。


とにかく…

こんな無防備な顔を向けられると、理性の歯止めがきかなくなりそうで怖い。


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