傷だらけの僕等
「理沙子が信じてくれるまで、何度だって言うよ。
愛している。」


先生の声はいつも以上にはっきりとあたしの耳に届いた。

だから余計顔が熱くなる。


「あたし…がいると迷惑かけるよ?」

「いない方が困る。」

「先生辞めなくちゃならなくなるよ?」

「家庭教師でも塾講でもなんかやるさ。
少しは教員免許役に立つだろ。多分。」

「あたし…汚れてるんだよ」



一番気になっていたことだった。


そう。

あたしは汚い。

先生…

あたし…綺麗じゃないんだよ。


それでもいいの?

そんな女が、先生のそばにいてもいいの?

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