イケメン倶楽部
カッコぃぃ…/////
倶楽部に入ったからなのか、イケメンには馴れてきたけど……
目をひく黒い漆黒の髪は肩までかかっている。
すっと通った鼻。
柔らかそうなピンクの唇。
顔つきは女の人よりも、綺麗で整っているのに、男っぽさを感じさせるのは、きっとこの男らしい切れ長の瞳だろう。
とにかく、あたしはその転校生から目が離せなくなっていた。
そんなあたしを現実に引き戻したのは、その顔に似合わない言葉だった。
「どうも。大井爽って言います。これからよろしくなぁ!」
ん?
なんか……なまってません??
その綺麗な顔に似合わない、関西訛りはクラスの皆も感じたらしい。
どこか、さっきとは違ってソワソワしている。
誰かが質問しようとしたのをさえぎって、爽が口を開いた。