イケメン倶楽部
「聞こえるよ〜」
「さっきの言葉。冗談じゃないから!俺は本気だから!」
それだけ叫ぶと気がすんだのか、本当に前へと歩きだした。
さっきの言葉って…
もしかして…
『俺は……どんな葵ちゃんも好きだよ。』
ってやつですか…?
冗談じゃないって…
本当ってことなの…?
「ちょっと待って…!!」
そう叫んだ時にはもう、聖君の姿は見えなくなっていた。
もしも…
もしもだよ?
あの言葉が言葉通りの意味で、本当だとしたら……
別に告白された訳じゃないけど
友達としてかもしれないけど…
次からあたしはどうすればいいんでしょうか……?