イケメン倶楽部



「ちょっとは元気になった?」
「あ、うん…」



もしかして…



あたしが無理して笑ってるのに気付いてたの…?




「さて、葵ちゃんも元気になったみたいだし、そろそろ帰ろっかな〜」
「お、送るよ!」
「ダメ。」



へ…



「女の仔が男を送るなんて、俺が恥ずかしいじゃん。」
「あ、そっか…」
「それから……あんなの気にしないで、早く元気になれよ!」
「いっつぅ…!!」



デコピンされた…



痛いよぉ……(泣)




「本当ありがとう!」
「どういたしまして。…じゃあ、またね。」



聖君に向かって窓から手を振る。



「バイバーイ!」




聞こえてるかどうかはわかんないけど…



聖君は一回だけ振り返るとニコッと笑って、そのまままた真っ直ぐに歩きだした。









「…あ、そういえば。聞こえる〜?」



聖君は前に歩きだした。



と思ったけど、何かを思い出したらしくまた振り返った。







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