イケメン倶楽部



「皆もちゃんと接客しなさいよ!」
「「「はーい。」」」



ぶつぶつと何か言いながらも、皆接客するために散らばっていった。



あたしの周りに残ったのは、愁だけ。



「愁は行かないの?」
「僕は葵の相手するよ。」



そうですか…



相手するんじゃなくて、あたし以外のお客さんの相手が出来ないって言った方が正しいと思うんだけど…



「そういえば、葵は先輩と付き合ってるの?」
「えっ…?!」



思わず口含んでいたココアを吹き出してしまった。



ってか、なんでそういう話になったの?



「図星…でしょ?」
「な、なんで知ってるの…?」
「そりゃ、校門の前でキスしてたら誰でも気付くよ。」



み、見てたんですか…



めっちゃ恥ずかしいんだけど……



「それに…葵のことはずっと見てるから。」
「へ…?」



ずっと見てるって…



ストーカー…?



いやいやまさか……










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