甘味処

偽り

「た…ただいま。」


うぅ…こんな時まで気弱な自分が嫌だ
まあ、お母さんさっきあの男の人達といたし、
家にいないと思うんだけど…



「おかえりーっ叶愛っ」



・・・


満面の笑みで出迎えてくる人はあたしのお母さん。

なぜいるの?



「お母さ…「星桜くん…?」


あ…
お母さんと星桜ってまだ会ってなかったっけ?

嘘…いろいろ話すことありすぎじゃん!
めちゃくちゃ今話すのタイミング悪いじゃん!


どうするのよ…


微妙な顔を星桜にむけるあたし。

でも星桜は意外に落ち着いてて



「おばさん久しぶりです。
夜遅くにすいません。
いろいろ話すことがあるんですが…」


「ええ…とりあえず入って?」



星桜がいいおわないうちにお母さんは星桜を部屋に入れた。


星桜はどう説明するんだろ?




リビングに入ってテーブルに
あたしと星桜、その前にお母さんが座った。



「報告が遅くなったんですが、
俺…1か月くらい前からここに帰ってきたんです。」



星桜は真剣な顔でお母さんを見て言った。
お母さんは何も言わない。





ガタッ



!?





びっくりして星桜をみた。


星桜はいちきなり立ち上がって、



「…本当にすいませんでした。」






そう深くお母さんにあやまっていた。





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