ラベンダー畑に想いを寄せて






「うん……」








目を瞑り、和也の胸に頭を預けた。






和也の匂いがする。




和也の匂い…と言うより、和也の家の匂い。






ラベンダーの匂い。






和也の家の玄関を開けると、いつもラベンダーの匂いが優しく私を包んでくれる。




リビングや階段などにもラベンダーのポプリが置かれていて、心地良い。








「そんな匂うかな?」








毎日その中にいると、匂いも心地良さも気付かないものなのだろう。









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