ラブ☆ヴォイス

ありったけの『好き』をあなたに

* * *

「んじゃ、華ちゃんたちは駅前で大丈夫かな?」
「あ、ありがとうございます。ここで大丈夫です。」
「ま、家まで送ってくれてもいいけど…。唯が早く会いたいんじゃない?」
「へ…?」
「というわけで空野達也、唯をちゃんと送り届けなさいよね?」
「はーい!了解!じゃあ帰り、気をつけてね。」
「ありがとうございました!」
「…どーも。」
「あら何よ光?もっと挨拶はちゃんとしなさいよね。」
「…どーもありがとうございました。唯を送るの、よろしくお願いします。」
「うん。任された任されたー!光くん、とりあえずはいこれ。」
「…なんすか?」

 光に手渡されたのは、一枚の紙切れ。

「俺のアドレスとケータイの番号!相談に乗ってほしい時はいつでもどーぞ!」
「べっ…別に相談なんて…!」
「まあまあそう言わずに。若者を助けるのも年長者の役目っしょー。じゃ、まったねー♪」

 ブオンと車が進み出す。唯と達也だけの車内は、達也が好きな洋楽が流れているだけ。
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