餌は貧血少女!?〜吸血鬼に愛されて〜
一体、何!?
突然の事に私は頭がフリーズした
『・・・っミヤ!!』
叫ぶ様に聞こえた声・・・・・・・・・
振り向かなくても分かる・・・・・・
愛しくて・・・愛しくて・・・仕方がない人・・・・・・
『・・・っ・・・しゅ、う・・・・・・』
私が後ろを振り向くと、眉をひそめ、無情のツインズに両腕を抱えられた愁が立っていた
私は愁を見つめたまま、声も出せず、動けないでいる・・・・・・
何で・・・?
何で愁が・・・・・・・・・
頭の中は疑問符しか出てこない
きっと頭の上にも「?」が浮かんでるんだろう・・・・・・
そんな私の様子を見て愁は深いため息を吐くと・・・・・・
『・・・・・・ミヤ・・・・・・馬鹿かお前はっ!!!!!』
次は深く空気を吸って私に向かって罵声を浴びせた
愁は、必死に外へ連れだそうとする無情のツインズを、薙ぎ払おうとするがそれもままならない
なんせ・・・両腕をがっしりと掴まれてるんだから
『っくそ!離せよ!!』
『ならん!お前をここに入れたのは無情のツインズにとって最大の汚点だ!』
『ここから即刻出てもらう!!』
抵抗も虚しくズルズルと引きずられる愁・・・・・・
『ミヤ!俺はお前以外と婚約なんて出来ねぇよ!!お前以外眼中にねぇんだよ!!』
『愁・・・・・・・・・』
涙が止まらない・・・・・・
愁はここまで私のこと大切に想ってくれてる・・・・・・
私も愁の事大好き・・・・・・なのに・・・・・・・・・
何で・・・?
何で結ばれちゃいけないの・・・・・・?
何で愛したらいけないの・・・・・・・・・?
何で・・・・・・・・・・・・・・・
婚約したらいけないの・・・・・・・・・?