-短編集-『泡雪』


――お迎えがきて、還る場所は別々の僕ら。

一緒に眠ることはない。

一緒にいたいから、死んだのに。



誰も僕らを、許さない。

許されないことは所詮、

どのような結末を迎えても許されないということが、
僕らに与えられた、真実だから。






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