★窓辺の王子さま★


「「…………」」



―――


―――――




しばしの沈黙…





本来ならば私が叫ぶか慌てるかしなくてはならないだろう展開…




しかしそれができない。


彼の視線はまっすぐ私にそそがれていて、
私もまた、彼から目をそらすことが出来ないでいる。




さすがにこのままではいけないと思い、どうしようかと悩んでいると…





『ガチャ』




リビングの扉が開いて




「ただいまぁ~♪」






のんきに母が現れた。





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