維新なんてクソ食らえ後始末が大変でしょ。浅木の巻
浅木は小料理屋から良庵の医院に通う生活にも慣れてきた。
そもそも、若宮家は今は小料理屋をしているが、元はお庭番の頭領で御家人の家柄だ。
使用人達も幕府が無くなるこの間までは忍者だった。
皆、料理を運ぶのにお膳5つ重ねてもひっくり返す者などいない。
維新後は新政府の情報収集の役割をしているらしい。
何度か、警官が店に出入りするのを見たことがある。
広い屋敷の敷地の中には、鍛錬のために道場があった。
夜になると道場の方から、パンパンという音がしていた。
ある夜
浅木が覗くと小春と重爺が立ち会っていた。
二人とも使っていたのは、小太刀の木刀だった。
「隠れて見てないで、出てきなさいよ」
と、小春が言った。
浅木は道場内に入った。
「君も少し体を動かしてみたらどうかな。わしでは小春の相手はつとまらなくなってきているからな」
重爺が浅木に言った。
浅木は道場の壁に掛けてある普通の木刀をとった。
浅木と小春は向き合って、軽く一礼した。
浅木と小春は何度も打ち合った。
浅木の腕が優っていたし、小太刀が短い分不利なのか優勢だった。
そもそも、若宮家は今は小料理屋をしているが、元はお庭番の頭領で御家人の家柄だ。
使用人達も幕府が無くなるこの間までは忍者だった。
皆、料理を運ぶのにお膳5つ重ねてもひっくり返す者などいない。
維新後は新政府の情報収集の役割をしているらしい。
何度か、警官が店に出入りするのを見たことがある。
広い屋敷の敷地の中には、鍛錬のために道場があった。
夜になると道場の方から、パンパンという音がしていた。
ある夜
浅木が覗くと小春と重爺が立ち会っていた。
二人とも使っていたのは、小太刀の木刀だった。
「隠れて見てないで、出てきなさいよ」
と、小春が言った。
浅木は道場内に入った。
「君も少し体を動かしてみたらどうかな。わしでは小春の相手はつとまらなくなってきているからな」
重爺が浅木に言った。
浅木は道場の壁に掛けてある普通の木刀をとった。
浅木と小春は向き合って、軽く一礼した。
浅木と小春は何度も打ち合った。
浅木の腕が優っていたし、小太刀が短い分不利なのか優勢だった。