続・天使が舞い降りた。
「え、マジなの? 何でだよ?」
俺は思わず大きな声を出して立ち上がってしまった。
凛と別れて、家族と一緒にいる決意をした俊介。
あれからは裕子とも息子のタクヤとも順調だったように見えたのに。
「1度崩れたものはなかなか、な」
「俊?」
「凛とのこと、終わったことでも嘘を突き通しながら裕子やタクヤの傍にいるなんてやっぱりできなかった」
「お前…、まさか裕子に言ったの?」
俊介はゆっくりと頷く。
「バカじゃねーの。そんなの…」
俊介らしいと言えばそうだけど、なんでワザワザ…。
「そのことだけじゃないけど、だんだん溝ができた感じでさ。裕子から別れてくれって」