続・天使が舞い降りた。
「よく我慢できるな。別に今は何の障害もねーじゃんよ。もう19なんでしょ? もっと押せ押せ」
「そーゆう問題じゃないんだよ」
俺は賢治の頭を軽く叩いた。
「でもさ、同じ映画に関わるなんて運命だよな。その少し前に再会したってのもすげーし!」
「あれは美紀が変に気を回してくれて、かなり不自然な再会だったんだよ」
「もー、もっと前向きに…!」
「それならアイツも…」
「ん?」
「七夕に再会した俊介のほうが、すげー。何の仕込みもなく…」
「潤一…」
少しだけ弱気になってしまう。
…あんな風に再会した俊介と凛。
まるでドラマだった。