続・天使が舞い降りた。


「前から思ってたんだけど…」

「は、はい?」

「潤一くんてさ、凛ちゃん…」

「!?」

俺はドキドキしながら監督の言葉を待つ。

「凛ちゃんの、ファンなの?」

「へっ?」

監督の的外れな読みに俺は拍子抜けしてしまう。

一瞬バレたのかと思った…。


「そ、そうです…。実は!!」

俺は適当にそう誤魔化して笑顔を作る。

小林監督は「そうか、そうか」と1人納得した様子。


「あ、本題ね。曲どう?」

「大体仕上がって…」

< 76 / 213 >

この作品をシェア

pagetop