いつまでも。


「いつ頃?」

私は恐る恐る聞いた。

「ちょうど半年に
なると思います。」

「えっ…。あの日有史が…
来なかった理由って…。」

「俺の記憶なくなる前のこと
知ってるんですか?」

「まぁね。」

「教えて下さい!
親は教えてくれないんですよ。」

「でも…。」

「お願いです!」



と有史が言った瞬間に
朝の会のチャイムが鳴った。
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