現実俺様彼氏。
あの後、東條さんは透を責めることなく、私と透の家を後にした。
「鷹島、今日は悪かったな。」
「いえ!!こちらこそすいませんでした…」
勝手に勘違いして、東條さんに暴言吐いちゃった。
今更ながら、恥ずかしくも情けなくもある。
「お前があの時言ってた恋人って、透のことだったのか…?」
「…はい。」
「アホ」
「すいません…」
「マヌケ」
さすがにピキッときてしまう。
「マヌケって…っ!!」
東條さんの唇の温度が私の唇に伝わってきた。
「…東條さん?」
「俺はお前にキスする、絶対やめてやらないからな。」