現実俺様彼氏。



「…東條さんっ?!」



「顔真っ赤だけど?」



私は咄嗟に頬を両手でおさえた。



東條さんはそんな私を見て、フッと笑った。



そして、その瞬間に頬をおさえていた左腕を掴まれてグイグイと引っ張られた。



「えっ、東條さん?!」



そして、ガチャンと鍵のかかる音と共に、狭い個室に入る。東條さんと一緒に。



視線の先には洋式トイレ。しかも、ここは女子トイレ。




「ちょっと、何やってるんですか?!」



東條さんは表情を変えずにニッコリしている。



何を考えているのかサッパリ分からない。


東條さんがジワジワと私に迫ってくる。



私の背には個室の扉。



東條さんが耳元に顔を寄せた。



こわい!!



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