双子悪魔のホームステイ



「大げさだなー、結祢ちゃんは。空飛ぶなんて、よくあること……」


「ありません!!悪魔に追いかけられて、拉致されて、公園に監禁されるなんて経験、普通の人はありませんから!!」


「拉致?監禁?俺、そんなことしてないよ。」


「してますから!!自覚してないのは、余計ひどいです!!」


「追いついたぜ、ディザス、結祢!」


言い合いをしている結祢とディザスの前に、クレイが降り立つ。



「おっ?早かったじゃん、クレイー。」


「き、来た!ど、ど、どうするんですか、ディザス君……。」


不安げな表情で、ディザスの背後に隠れる結祢。
< 16 / 345 >

この作品をシェア

pagetop