双子悪魔のホームステイ
ロールの側に駆けようとしたディザスの首に正面から左腕を当て、トライプは彼を引きずるようにしてロールから引き離していく。
トライプの背には、既にクレイが背負われていた。
「……それでいいのですわ、トライプ。」
嫌だと喚き立てるディザスに、ロールは眉を下げて悲しげな笑みを向けた。
プラズマの侵入は留まることなく、もはやロールの目前まで迫ってきている。
バチバチッというプラズマの音が、ロールには消滅を宣告しているかのように聞こえた。
「“さよなら”なんて、しみったれたことは言いませんわ。わたくしの仇打ちしようなどと愚かなことは考えず、下界で幸せを掴みなさい……。」
「嫌だ……嫌だあああ!!」
バアンとプラズマが弾ける音と、ディザスの悲痛な叫びが重なった。
ロールの姿は灰色の煙に包まれ、全く見えない。
「おふ……くろ……。」
「……。」
クレイは背負われた状態で僅かに振り向いて小声で呟き、トライプは振り向くことなくディザスを連れて早足で天界を去るのだった……。