夜空と夜桜





横の子はそう言って、下を向いた





……うん、なかなか可愛い





ま、恋歌ほどではないけどさ





「…ありがと





でも、他の子とも仲良くしてね」





あたしはその子に笑顔を向けながらそう言った





「は……はい…////」





再び下を向くその子





いつの間にかHRは終わっていて、周りはガヤガヤしていた





「夏琉様…!」





「あぁ…美しい……」





廊下には女の子たちが……





「………





なっちゃん、挨拶してあげたら??」





苦笑しながらあたしの肩に手を置いて、そう言った恋歌





あたしは何も言わずに廊下の方へ歩き、ニコッと笑って言った









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