悪魔? or 天使?(上)
断罪
許せない。
許さない。
絶対に。
“彼女”をキッと睨みつけると、
今度は顔面を蹴られた。
忌々しいその顔は、私の涙で醜く歪む。
本来はムカつく程整っているはずなのに、この時ばかりは豚のようだった。
私はそれを見てほくそ笑む。
あの日、私の大切な人は死んだ。
私の大切な人は、大切な人に殺された。
ころした奴がどうなったのかは知らない。
今でも悠々と生きているのかもしれない。
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断罪