ジオラマのキャンパス

春〜夏【1】

【1】

シュンヤは地方から出てきた田舎者だった。地方からでてきて1ヶ月がたった。

「え〜皆さん。遺伝子と言うのは、まず…」
講師の先生が教室内で、声を響かせていた。 


「おいシュンヤ!バイト決まった?」
となりに座っている、友達のリョウスケが話し掛けてきた。


「いや…まだ」
力がない声で答えた。
「一応レンタルショップからの連絡待ち」

「そっか」
「俺は決まったよ。寮の近くの居酒屋だぁ」
嬉しい顔を隠せずつリョウスケ言っている


「時給は?」
アルバイトで一番重要な所だった 

「850円。まぁまぁなかな」

「え!バイト決まったの?」
後ろの席から、女性の声が聞こえてきた。サヤカの声だった 

リョウスケとサヤカは、大学最初のオリエンテーションで、3人1組の席に座った時のメンバーだぁ


リョウスケは、見た目はカッコイイが、女性にもてるより、同性にモテルタイプ。性格はシュンヤと違い、肉食系男子 

サヤカは、顔立ちはまだ、素朴さがあり、化粧も濃くない。好印象な感じだ。こちらも、肉食系女子。見た目と中身は、アンバランス。


「いいなぁ〜うらやまし。うちも探してるんだけど中々見つからなくて…」

「オシャレなカフェで働きたいんだっけ?」
リョウスケがヒソヒソと話す 

「そうなんだけど…都心より離れてるから見つからなくて」 

バイトの話で盛り上がってきたとき、チャイムがなった 

「お!講義終わったな。シュンヤ昼行こうぜ」

「あぁ」

お昼の時間になると生徒は学食に行く人と、ベンチ食べる人、研究室で食べる人に分かれ 

「それじゃまた!」
一言伝えてサヤカは友達のユカの所に行った
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