もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。



「障害者になるあたしを側に置かない方がいいんだよ」


それにね、あたしは、好きと言う感情をイマイチ理解していないから。


「………慧斗は、知ってるわけ?」

「知らない。言ったじゃん月ちゃんにだけ特別にって」

「どうしてあたしには話したのよ」

「安心させるため?」


慧斗は、あたしのじゃない。
あたしは、慧斗の姫なんかじゃないから。


だから、安心していいよ。
君から慧斗は取らないから。


「あんた――――……」


月が何かを言おうとしたとき、ガラガラっと大きな音に遮られた。


「おはよー」


入ってきたのは金髪とその他複数。


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