愛しのマイ☆ドクター
うーわ

めっちゃ緊張する・・・



コンコン



『畠島です』



『どうぞ』



ガチャ



『失礼します』



『悪いですねえ。いきなり呼び出して』



『いえ とんでもありません』



『まあ かけてください』



『はい 失礼します』



『実はですねえ・・・ 畠島君・・・ 

アイドルの咲原美羽って知ってますか?』



(いまどき 咲原美羽知らない男なんて いないでしょ・・・

っていうか大ファンですから・・・)



『はい ぞんじております』



『その咲原さん・・ ちゃんと言うほうがいいのかな・・・

診察を希望してきたんですよ』



『えっ!?』



『畠島君はまだそれほど知らないかもしれないが

当院は結構有名人と言われる人々を

治療しているんです』



(あの咲原美羽が? マジで???)



『そういった人達が

マスコミにバレないように

診療を受けたいというのは

あたりまえですけど

当院を選んでくれるのは

長年かかって積み上げてきた

実績と信用によるものです』



『はい・・・』



『なので

このことは

部外者はもちろん

院内でも関係者以外には

一切他言無用です

わかってもらえますか?』



『はい』



ゴクリ

ぼくは唾を飲み込んだ・・・
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