愛しのマイ☆ドクター
『今までの症例から

推測するしかできませんが・・・』



と院長先生は前置きをした



『長くて・・・三ヶ月

もっと短いこともありえます・・・

ただ症例自体が大変少ないので

正直わからないというのが

我々も含めて医学会の見解です』



そう

僕が読んだ文献にも

同じことが書いてあった



この病気になった患者さんの中で

診断されてから一番長く生きた人が

たったの三ヶ月



短い人はもっと早く死亡していた



どの症例の患者さんも

原因を追究する時間を

医者に与えてくれることはできずに

この世を去っていったのだ



『わかりました

では・・・あの子には

わたしが立ち会いますので

お医者様から直接お話して

いただけますでしょうか?』



美羽のお母さんは

芯の強い女性なんだろう



娘への告知を望んでいるのだ



『畠島君・・・ やってくれますか?』



『はい・・・』



僕はこのときすでに

その覚悟を決めていた
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