愛しのマイ☆ドクター
『はい・・・ ええ・・・

もう外来におります

では はい 待っております』



院長からだった



今咲原美羽が

到着したので

すぐ行くとのこと



静まり返っている

院内に話し声と

足音が響いて

すぐに院長と

年配の男性が姿を見せた



『いやあ 畠島先生

こんな時間に本当

すみませんねえ』



『いえ・・・』



年配の男性が軽く僕に頭をさげた

その後ろから咲原美羽が現れた



僕が東京に来てまだ数ヶ月だからなのか

それとも彼女はアイドルになるべく

そういう星のもとに生まれついたのか

それはわからないけど

この25年生きていて初めて見る

オーラをまとった美羽は

妖精のような

お人形さんのような

大げさに言うと

この世のものとは

思えないくらい

可愛くて

可憐で

綺麗で

儚げだった
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