愛しのマイ☆ドクター
僕はそれには答えずに

黙っていた



すると美羽が話を続けだした



『うん 運命・・・

美羽ね 神様ってやっぱり

いるんだと思うの』



『・・・』



『神様っていろいろ意地悪なこと

したりひどい運命を作ったりするけど

でも どこかでみんなに幸せを用意して

あげてるんだって

最近そう思うんだ』



『ふうん・・・』



よくわからなかったので

あいまいな返事をした



『そういうこともね

今度の新曲の歌詞に

入れてるの』



『へえ・・・』



『この新曲なんとか

美羽の誕生日に発売

したいなあって

思ってるんだ』



美羽は3月3日生まれだった



別にカルテを見なくても

美羽のファンなら誰でも

知ってる事実だった



『それじゃあ あんまり

時間がないね・・・』



『うん 社長には連絡したから

もう作曲家さんを選んだり

アポとったりとかを

始めてくれてるはずなんだけどね』
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