碧色の君へ
ミラー越しに首を捻る祐樹にもう一度いいのと手を振った時、香奈が「これにするっ」と何かを選んで再生ボタンに手をかけた。
お母さんは助手席で寝ている。
私達を追い掛け回したせいで疲れたらしい。
ピッ
ボタンが押されると同時に、聞いたことのあるイントロが流れ始めた。
…なんだっけ。
そう顔をしかめた時、祐樹が運転しながら「わかった!」と言った。
「Mr.Childrenの、イノセントワールドでしょ」
「当たりー」
香奈がにこっと笑う。
言われてみれば私も「あぁ」と手を打った。