shine-光り輝くあなたへ-



「ね、ね?いいでしょ?」


いいでしょ?って言われたって…。


「いやいや、無理だよ、そんなの…」



「直ちゃんフラれた―♪」


私がやっとの思いで答えるとshineで一番年下の彰が妙に明るく言う。



「え、なんで?」


直人は彰を無視している。


「だって多田くん…アイドルだしファンの子にも悪いし…」


それに、愛のことだってある。




―…夜


とりあえずあのあと私は会場をあとにした。


直人は最後に「絶対諦めないから」と言っていた。


どうしよう…なんて考えていたら携帯が鳴った。



『受信:多田直人』



告白を断ったにも関わらず直人は私にアドレスを聞いてきたのだ。


これ以上嫌な思いをさせるわけにもいかず、私はしぶしぶアドレスの交換をした。



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