Don't leave
ずっと考えていた事がある。



特にあの長時間デートの日からは

いつもその思考は私を縛り付けていた気がする。



11月に入って2回目の約束の日、


私は話す決意をした。



私の全部を、彼に。



それで嫌われたなら、仕方ないよ。



つかささんは揺るがないという気持ちが大きかったけど、

やっぱり不安はゼロではなくて。





どこからどう話そう。

長すぎて
色んな事ありすぎて、

部分部分端折らなければ限られた時間内では話せない。




私は淡々と話せるだろうか。


泣いたり取り乱したりしないだろうか。

自分をしっかり持ったまま話せるだろうか。



話を聞いた彼はどんな顔をするのだろう。



どんな風に口を開くだろう。


怖い。
怖い怖い。



でも、話すと決めたから。


つかささんが過去の話をしてくれたのに私が隠し事をしているのは…
フェアじゃない。


それに

つかささんは知ってる。

私が何か深い闇を抱えている事を。


だから、


彼にはもう何も隠さず、ありのままの私を伝えたいんだ。



それで嫌われたら、


仕方ない………




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