僕は僕に恋をする
僕がピコちゃんに殺意を覚えた頃、それは起きた

最初はわからないくらいゆっくりと

次第にはっきり分かるくらいの速度で僕の体が消えかけてる

最初に気づいたのは右手

このできそこないをぶん殴ろうと握りしめていた拳が消えた

?!

痛みはない

ただ消えた

消えた?!

拳が消え、腕が消えた

右肩から先はすでにない

そんな右腕に気を取られてる隙に左腕が消えた

!!

なんか風景が?!

視界が低くなってる?!

予想は見事的中

足が・・・

消えていく・・・

僕が・・・

僕が消える

よ…

・・・

つづく


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