美人カフェ“BLUE BIRD”

「大丈夫よ。エネルギーチャージだから。」


「ええええええ、えねるぎーですかあぁああ?」

「そうよ。女にはそういう時間が必要なの・・・。」

怒らせたら誰より怖い、椿が満面の笑み。

「だから貴女もがんばってね、ミナさん。」

「は・・・はいっ!」

直立不動。きれいな「気をつけ」の姿勢。つーか何を頑張れというのか。そしてなんで返事するのか。


ドアを閉めて、階段を降りてすぐ、涙目で問われる。

「セイさ~~~~~~~んっ!」

「なんだよ・・・。」

「あのぅ、とりあえずコレ!」

ばく。口の中に放り込まれたのは、・・・見なくてもわかる。俺の好物『苺生クリームたっぷりくれぇぷ』だ。



「セイさんは超甘党なのでコレで餌付けしてから話を聞けと、先生が。」

「先生って、椿?」

「はい。・・・あのぅ、お付き合いされてるんです・・・よ・・・ね?」

「なんで?」

「そそそそそそそそうでなきゃ、あああああああああんな不自然なコト、病院でやらかしませんよね!」



「あー、まぁ、そうなる・・・かなぁ?」

「何ですか!その曖昧な言葉は!?」

「しーっ!声がデカいっつーの!」

まったく。

何だか、変な展開になってきたなぁ・・・。

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