魚住の生き方
私の目からは、ぼろぼろと涙がこぼれて、テーブルの上にぼたぼたと落ちた。しばらく涙を流したら少しすっきりして、そしたら兄が「上に行くか」って言うから、兄の部屋に行った。それから私は、兄に抱かれた。今、冷静に考えると違和感と不自然さで、満たされているけど、その時はそれ以外に、選択肢がないような気がした。選択肢というよりは、儀式でさえ、あった気がする。私が許されるための。