あたしは精神障害者だった



最後に、先生はあたしに二つの言葉をくれた。


『辛くなったら、いつでも来なさい。お金はいらないわ。』

と、先生の住所を教えてくれた。


そして、もう一つの言葉。

この言葉があたしを変えてくれた。



『あなたが、もしあんな人達に負けてもいいって言うなら、学校に行かなくてもいい。だけど、もし勝ちたいなら、学校ではなんの反論もせず、辛いって事を顔にもださず、全て気にしないふりをしなさい。』



あたしは極度の負けず嫌い。



先生はそれを知ってたんだと思う。


だからあたしは次の日から学校に行く事を決めた。
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