青空ノート。
「空、はいるよ。」


ねーちゃんだ。



「そーらぁぁぁぁ!」


ねーちゃんが俺のむなぐらをつかむ。


「まさか、亜美ちゃんの事ふった!?」


付けまつげしてるからか、目がいつもよりデカくてコエぇ。


いや・・・、まじでコエぇ。


コロサレマス。



「ふった!自己中だし、うざいし。」



はなせよ・・・・。死ぬ・・。



「ほんと・・・?自己中でうざいの?」


必死で頭をふった。


「あんないーこなのに?」

「いーこじゃねぇ。」

「・・・・。」



「ねこかぶりやろーだ。」



ねーちゃんは目をパチクリさせる。
かなり長い沈黙。










「そりゃ、振ってせーかい。」


ねーちゃんの声がやけにひびいた。
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